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我々、診療放射線技師は医師の指示のもとにX線など放射線を取り扱う業務を担っています。 X線撮影装置、CT、MRIなどの医療機器を用いて骨や内臓などの撮影をし、診断に有用な画像提供を行っています。 患者様にわかりやすく検査の説明をし、安心して検査を受けていただけるよう心掛けています。
スタッフ:診療放射線技師4名
患者様にわかりやすい検査説明を行います
迅速に正確な画像を提供します
最大限の被曝低減に努めます
チーム医療の一員として貢献します
この装置で一般的なレントゲン写真を撮影します。胸部や腹部から全身の骨などを撮影しその状態を診ることができます。
当院では2009年4月に16列マルチスライスCTスキャナを設置いたしました。 CT検査では患者様が寝台に横になるだけで苦痛なく頭部や胸部、腹部の断層像(輪切り)が鮮明に撮影できます。 特にらせん上に連続してデータを収集することができ(ヘリカルスキャン)従来の装置より広範囲の検査が行え 脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、頭部外傷から胸部疾患および腹部臓器(肝、胆、腎膀胱、その他)疾患にいたるまで 全身の診断が可能です。
当院では2010年5月に新世代オープン型MRIを導入いたしました。
MRI(磁気共鳴診断装置)は磁場の中で靭帯に電磁波をあて、
体内から得られた信号をコンピュータで処理し画像化する最先端の装置です。
・放射線を使っていないので人体に無侵で苦痛もなく安全な検査です。
・患者様を動かすことなくあらゆる方向の断層像が撮影できます。
・前面が大きく開いたワイドオープン型の検査装置ですので圧迫感が少なく
小児やお年寄りの方でも安心して検査が受けられます。
この検査は次のような診断に有効です。
MRI・・・脳の断層撮影(脳腫瘍、脳梗塞、脳出血など)/ 脊椎の断層撮影(神経疾患・椎間板ヘルニアなど)
胸・腹部・骨盤腔内臓器の断層撮影 / 四肢関節の断層装置(靭帯損傷・断裂の診断など)
骨腫瘍・軟部腫瘍部位の特定など
MRA・・・脳の血管撮影(脳動脈瘤・動静脈奇形・血管狭窄など)/ 頸部・四肢の血管撮影
当院では日立社製のX線TV装置を導入しています。 このX線TV装置はレントゲン写真と違い動画でリアルタイムにX線像を確認することができます。 医師または技師がこの動くX線像を確認しながら処置、検査を行います。
この装置で行う主な検査
・造影剤を用いた食道、胃、小腸、大腸などの透視検査
・内視鏡的逆行性膵管胆道造影(ERCP)などの胆嚢、胆管の外科系検査
・静脈性腎盂造影(IVP)などの泌尿器科の検査
・腰椎ブロック注射や腰椎ミエログラフィなどの整形外科領域の検査
・嚥下造影などの検査
・腹部や下肢の血管造影または抗がん剤投与などの外科系検査および治療
骨密度とは骨の強さを測定するために尺度の1つです。 骨が弱くなっていると骨粗鬆症という病気になってしまいます。 骨粗鬆症は骨の強度が低下し、骨折の危険性が高くなる病気です。 一般に骨の強度は骨量あるいは骨密度が70%、骨質が30%影響すると言われています。 したがって、骨の強度の重要な要因である骨量を測定することで骨粗鬆症の診断や骨折危険性の評価が可能になります。
当院ではDXA(デキサ)法により、腰椎と大腿骨の骨密度を測定します。 腰椎測定は約40秒、大腿骨測定は約20秒と短時間で骨量の測定が行うことができます。
当院では2009年7月に患者説明用アポロビューシステムを導入いたしました。 これによりこれまでのフィルム現像時間がなくなり画像の閲覧までの時間が大幅に短縮されました。 胸部のX線撮影やCT、MRIなどのすべての画像データをモニターで見ながら患者様に検査結果をわかりやすく説明いたします。
Q: 放射線被曝が心配なんだけど・・・
A: 通常病院では人体に影響すると言われている放射線量よりもはるかに少ない量で検査をいたします。
また診療放射線技師が患者様それぞれの体格などに応じて最良な画像が得られる範囲内で放射線量を調整しており、
できる限り患者様の放射線被曝の低減に努めていますのでご安心ください。
Q: 連日レントゲン写真を撮っても大丈夫?
A: 放射線を受けた部位によって身体への影響が出てくる放射線量(しきい線量)が定められています。
このしきい線量よりもはるかに少ない線量で検査を行いますので連日検査により被曝しても影響が出てくることはありませんのでご安心ください。
Q: 妊娠しているのに検査しても大丈夫?
A: 通常のX線検査で胎児が受ける放射線量は疫学的調査で定められている量よりもはるかに少ない放射線量ですのでご安心ください。
ご心配の場合、診察時に妊娠していること、X線検査を希望するかされないか等を医師に相談ください。
そのうえでX線検査を行う場合は担当の診療放射線技師が腹部にX線防護エプロンを装着するなどの被曝低減対策を行った検査をいたします。
Q: MRIは人体に影響はないの?
A: MRIは放射線は使用せず磁気の力によって人体からの情報を画像化します。
ですので放射線被曝はありません。
また胎児にも影響はないとされており安全な検査とされています。
Q: 検査にかかる時間はどれくらい?
A: 一般的な胸部、腹部、骨などのレントゲン撮影は枚数にもよりますが1分~5分程度、
CT検査は部位または単純撮影、造影剤というお薬を使った検査かにもよりますが概ね5分~15分程度、MRI検査は部位にもよりますが概ね20分~60分程度
かかります。
Q: CT検査やMRI検査ができな人とは?
A: CT検査ができない患者様は
・数分間の静止ができない状態の方
・造影剤というお薬を使った検査の場合はヨードアレルギーをお持ちの方
MRI検査ができない患者様は
・数十分間の静止ができない方
・心臓ペースメーカを埋め込まれている方
・金属製の心臓人工弁を使用されている方
・人工内耳、人工耳小骨をご使用されている方 など
詳しくは当院、医師、診療放射線技師、看護師におたずねください。